発達障がい者支援センターを紹介され、藁にもすがる思いで行った

発達障害者支援センターを紹介された

「もう限界だ」—藁にもすがる思いで訪れた場所

小学1年の冬。 息子の状態は、日に日に悪化していました。

毎朝泣き、毎晩泣きわめく。

お風呂にも入れない、食事も取れない。

泣き疲れて眠る息子を見ながら、僕たちは思いました。

「このままでは、この子の心が持たない」

スクールカウンセラーには相談していましたが、状況は変わりませんでした。

僕たちだけでは、もう限界でした。

そんな時、児童クラブの先生が声をかけてくれました。

「発達障がい者支援センターっていうところがあるんですけど、相談してみませんか?」

その言葉に、僕たちは藁にもすがる思いで飛びつきました。

「お願いします」

息子を救いたい。 その一心でした。

この記事では、発達障がい者支援センターを紹介され、初めて相談に行った時のことについて書きます。

精神科OTパパについて
精神科OTパパの人のアイコン
  • 精神科病院で作業療法士18年目
  • 現在、精神科デイケアセンター長
  • 息子(長男)の5年間の不登校(小1~小5)で、親である僕と妻が”どのような悩みを抱き”、”対立し”、”息子にヒドイことをしてきたか”その経過を発信
この記事の要約
  • 発達障がい者支援センターを知ったきっかけ
  • 初めて相談に行った時の僕たち親の気持ち
  • 担当スタッフが息子にどう接してくれたか
  • 「話したら少しスッキリする」と息子が初めて言った瞬間
  • 専門機関に頼ることの大切さ
目次

児童クラブの先生が紹介してくれた「発達障がい者支援センター」

発達障がい者支援センター

「何かできることはないか」と声をかけてくれた先生

息子の様子を、ずっと心配してくれていた人がいました。

児童クラブの先生です。

小学1年の夏休み、息子は児童クラブに通っていました。

最初は「面白くない」と行き渋る程度でしたが、夏休み中盤から徐々に泣くことが増え、終盤には車から降りられなくなっていました。

夏休みの様子はコチラ

その頃から、先生は息子の様子を気にかけてくれていました。

秋以降、息子は児童クラブには通えなくなりましたが、先生は時々僕たちに連絡をくれました。

「息子さん、大丈夫ですか?」

「何か力になれることがあれば…」

そして、小学1年の冬。

息子の状況が日に日に悪化していた頃、先生が声をかけてくれました。

「発達障がい者支援センターっていうところがあるんですけど、相談してみませんか?」

その言葉を聞いた時、僕は正直、戸惑いました。

「発達障がい者支援センター」という名前への戸惑い

「発達障がい者支援センター」

その名前を聞いて、僕の頭の中には疑問が浮かびました。

精神科OTパパ

発達障がい?
うちの息子は、発達障がいなのか?

息子には、2歳頃から吃音がありました。

でも、それ以外に発達の問題があるとは思っていませんでした。

保育園でも、「発達に問題がある」とは言われたことがありませんでした。

学校の先生からも、そういった話は出ていませんでした。

「発達障がい者支援センター」という名前に、少し抵抗を感じました。

でも、先生は続けて言いました。

「発達障がいがあるかどうかに関わらず、お子さんの困りごとについて相談できる場所なんです」

「不登校や行き渋りの相談もできますよ」

その説明を聞いて、少し安心しました。

妻も、隣で頷いていました。

でも、選択肢がなかった僕たち

正直に言えば、戸惑いはありました。

「発達障がい」という言葉への抵抗感も、少しありました。

でも、僕たちには選択肢がありませんでした。

息子は、毎日泣いています。

朝も、夜も。

お風呂にも入れない、食事も取れない。

心と体が、限界を超えようとしていました。

スクールカウンセラーには相談していましたが、我が家では特に大きな進展はありませんでした。

精神科OTパパ

もう、自分たちだけでは無理だ

そう思っていました。

だから、先生が紹介してくれた「発達障がい者支援センター」に、藁にもすがる思いで頼ることにしました。

精神科OTパパ

「お願いします」
「詳しく教えてください」

僕は、先生にそう答えました。

先生は、支援センターの連絡先を教えてくれて、予約の取り方も説明してくれました。

僕たちは、その日のうちに電話をしました。

看護師ママ

「息子が学校に行けなくて…相談したいんです」

電話口の担当者は、優しい声で答えてくれました。

「わかりました。一度、お話を聞かせてください」

初回の相談日が、決まりました。

初めて相談に行った日—不安と期待が入り混じっていた

「ここで何か変わるのか」という淡い期待

初回の相談日が決まりました。

発達障がい者支援センターに行く日です。

電話で予約を取る前に、僕たちは息子に話しました。

精神科OTパパ

「こういう場所があるんだけど、話をしに行ってみない?」

妻が、優しく説明しました。

看護師ママ

「お話を聞いてくれる人がいるところだよ」
「怖いところじゃないから、大丈夫」

息子は、少し考えてから答えました。

小学息子

「うん、行ってみる!」

意外にも、乗り気でした。

その反応に、僕たちは少し驚きました。

学校にも毎日泣きながら行っている息子が、知らない場所に「行ってみる」と言ってくれた。

精神科OTパパ

もしかしたら、息子も誰かに話を聞いてもらいたいのかもしれない

そう思いました。

その日まで、僕の心の中では、不安と期待が入り混じっていました。

精神科OTパパ

ここで相談したら、何か変わるのか
息子の状況が、少しでも良くなるのか

淡い期待がありました。

今まで、僕たちだけで何とかしようとしてきました。

精神科OTパパ

学校に行かせなきゃ

看護師ママ

何とかして行かせる方法を考えなきゃ

でも、状況は悪化する一方でした。

専門家に相談することで、何か新しい道が見えるかもしれない。

そう思いました。

看護師ママ

「少しでも、何かヒントがもらえたらいいね」

妻は、そう言いました。

僕も、頷きました。

精神科OTパパ

「うん。期待しすぎちゃダメだけど…でも、何か変わるかもしれない」

当日、玄関の前で足が止まった息子

相談日の朝。

息子は、思ったよりスムーズに準備をしました。

小学息子

「今日、行く日だよね」

そう言って、自分で着替えました。

車に乗るまでも、特に泣くことはありませんでした。

僕は、少し安心しました。

精神科OTパパ

意外と大丈夫なのかな

車の中でも、息子は落ち着いていました。

妻と僕は、車の中で息子に話しかけました。

看護師ママ

「優しい先生が、お話聞いてくれるからね」

息子は、頷きました。

発達障がい者支援センターに到着しました。

駐車場から、建物の入口に向かいます。

三人で、手を繋いで歩きました。

そして、玄関の前まで来た時。

息子の足が、止まりました。

小学息子

「ちょっと待って…」

息子は、そう言いました。

小学息子

「なんか怖いな…」

息子の手が、少し震えていました。

僕は、息子の手を握り直して言いました。

精神科OTパパ

「大丈夫だよ。パパとママがずっと一緒にいるから」

妻も、優しく声をかけます。

看護師ママ

「怖くないよ。ちょっとだけ、お話するだけだから」

5分ほど、玄関の前で立ち止まりました。

息子は、建物の中を見ています。

不安そうな表情でした。

僕たちは、急かしませんでした。

息子が、自分で決めるまで待ちました。

そして、息子が小さく頷きました。

小学息子

「うん…行く」

僕たちは、ゆっくりと中に入りました。

面談が始まると、息子は自分で答えていた

受付を済ませて、相談室に通されました。

担当してくれたのは、50代くらいの男性スタッフでした。

「こんにちは。今日は来てくれてありがとう」

優しい笑顔で、息子に話しかけてくれました。

息子は、小さく「こんにちは」と答えました。

まず、僕たち親が、今の現状について話をしました。

精神科OTパパ

「小学1年の春から、学校に行き渋りが始まって…」
「今は、毎朝泣きながら学校に行っている状態です」

妻も、毎日息子と一緒に学校に行っていることを話しました。

担当スタッフは、じっくりと僕たちの話を聞いてくれました。

メモを取りながら、時々頷いて。

そして、息子に話しかけました。

「学校、どんな感じ?」

息子は、少し考えてから答えました。

小学息子

「うーん…」

「怖い?」

担当スタッフが、優しく聞きました。

息子は、頷きました。

小学息子

「うん」

「何が怖いの?」

息子は、また少し考えてから答えました。

小学息子

「わかんない…でも、朝になると…怖くなる」

その言葉を聞いて、僕は驚きました。

今まで、僕たちが「何が嫌なの?」と聞いても、息子は「わかんない」としか答えませんでした。

でも、今、少しだけ言葉にしていました。

「朝になると怖くなる」

それは、初めて聞いた息子の言葉でした。

担当スタッフは、優しく頷きました。

「そっか。朝になると怖くなるんだね」

息子は、また頷きました。

「学校に着いたら、どう?」

小学息子

「最初は…怖い。でも、ママと一緒に居たら、…ちょっと大丈夫になる」

息子は、ゆっくりと話していました。

僕は、その様子を見ながら、驚いていました。

息子が、自分の気持ちを言葉にしている。

少しずつだけど、言語化している。

それは、僕たち親の前では見たことがない姿でした。

担当スタッフは、息子にも僕たち親にも親身になって話を聞いてくれた

優しく息子に話しかけてくれた男性スタッフ

担当スタッフは、息子の目線に合わせて話してくれました。

「そっか。朝になると怖くなるんだね」

「ママと一緒だと、ちょっと大丈夫になるんだね」

息子が話した言葉を、一つ一つ丁寧に受け止めてくれました。

否定も、批判もしませんでした。

ただ、「そうなんだね」と受け止めてくれました。

息子は、その雰囲気に安心したのか、少しずつ表情が和らいでいきました。

「友達とは、遊べる?」

担当スタッフが聞きました。

息子は、頷きました。

小学息子

「うん。学校に着いて、ちょっとしたら…友達と遊べる」

「そっか。友達と遊ぶのは楽しい?」

小学息子

「うん、楽しい」

息子は、少し笑顔を見せました。

僕は、その様子を見ながら、ホッとしました。

息子が、初めて会った人と話している。

しかも、少し笑顔を見せている。

それは、学校の先生やスクールカウンセラーとの面談では見られなかった姿でした。

「否定されない」安心感

担当スタッフの話し方には、特徴がありました。

息子が何を言っても、否定しませんでした。

「学校が怖い」と言っても、「怖くないよ」とは言いませんでした。

「行きたくない」と言っても、「みんな行ってるよ」とは言いませんでした。

ただ、「そうなんだね」「怖いんだね」と受け止めてくれました。

その姿勢が、息子に安心感を与えていました。

僕は、その様子を見ながら思いました。

僕も精神科作業療法士。

職場では患者さんやメンバーさんに同じように傾聴できている。

でも、自分の息子の事となれば、親としての立場になれば、それが全くできていなかった。

僕たちは、息子に「学校に行きなさい」と言ってしまっていました。

「みんな行ってるよ」と言ってしまっていました。

それは、息子を追い詰めていたのかもしれません。

でも、担当スタッフは違いました。

息子の気持ちを、ただ受け止める。

それだけでした。

でも、それが息子にとっては、すごく大事なことだったんだと気づきました。

親の話も、じっくりと聞いてくれた

息子との話が一段落すると、息子を別室に移動させ、担当スタッフは僕たちに向き直りました。

「お父さん、お母さんは、今どんな気持ちですか?」

その質問に、僕は少し戸惑いました。

精神科OTパパ

どんな気持ち…?

僕は、今まで自分の気持ちを妻以外に話したことがありませんでした。

息子のことばかり考えていて、自分の気持ちは二の次でした。

でも、担当スタッフは待っていてくれました。

僕は、ゆっくりと話し始めました。

精神科OTパパ

「正直…毎日辛いです」
「どうしたらいいかわからなくて…」

妻も、続けました。

看護師ママ

「私も…毎日学校に一緒に行って、でも何も変わらなくて…」
「この子が苦しんでいるのを見るのが、一番辛いです」

妻の目には、涙が浮かんでいました。

担当スタッフは、静かに頷きながら聞いてくれました。

「お二人とも、本当に頑張ってこられたんですね」

その言葉を聞いて、僕は少し泣きそうになりました。

「頑張ってる」なんて、誰にも言われたことがありませんでした。

周りからは、「私なら引きずってでも連れていく」「甘やかしたら駄目だよ」と言われるばかりでした。

でも、担当スタッフは、僕たちの頑張りを認めてくれました。

「お子さんも、お父さんもお母さんも、みんな辛いですよね」

「でも、一緒に考えていきましょう」

その言葉に、僕は救われた気がしました。

「一人じゃない」

そう思えました。

担当スタッフは、息子を呼び戻した後、今後の方針についても話してくれました。

「月に1回、こちらに来ていただいて、お話を聞かせてください」

「お子さんの不安なこと、最近の様子、来月までの目標なんかを一緒に考えていきましょう」

「学校のことに限らず、何でもいいんですよ」

その言葉に、息子も頷きました。

面談が終わって、僕たちは支援センターを後にしました。

「話したら少しスッキリする」—息子が初めて言った言葉

すっきりした男の子

帰りの車の中で聞いた息子の言葉

支援センターを出て、駐車場に向かいました。

息子は、僕と妻の間を歩いていました。

表情は、少し穏やかでした。

妻が、後部座席の息子に話しかけました。

看護師ママ

「どうだった?」

小学息子

「うん…」

看護師ママ

「怖くなかった?」

小学息子

「最初は怖かったけど…でも、優しかった」

看護師ママ

「また来月も行く?」

小学息子

「うん、行く」

そして、息子が言いました。

小学息子

「話したら、少しスッキリする」

その言葉を聞いた瞬間、僕は驚きました。

ハンドルを握る手に、少し力が入りました。

「スッキリする」という感覚を取り戻した息子

「話したら、少しスッキリする」

息子が、そう言いました。

その言葉が、僕の心に響きました。

息子は、ずっと苦しんでいました。

朝も、夜も。

学校のことで頭がいっぱいで、不安と恐怖に押しつぶされそうになっていました。

その息子が、「スッキリする」と言った。

それは、長い間聞いたことがない言葉でした。

息子は、ずっと「怖い」「嫌だ」「行きたくない」と言っていました。

ネガティブな言葉ばかりでした。

でも、今、「スッキリする」と言った。

それは、前向きな言葉でした。

僕は、妻と目を合わせました。

妻も、驚いた表情をしていました。

でも、すぐに笑顔になりました。

看護師ママ

「良かったね!」

妻が、息子に言いました。

息子も、小さく笑いました。

小学息子

「うん!」

僕は、車を運転しながら思いました。

「息子が、少し変わり始めたのかもしれない」

担当スタッフに話を聞いてもらったことで、息子の心に少し余裕ができたのかもしれない。

「スッキリする」という感覚を、息子は取り戻したんだ。

それは、小さな変化でした。

でも、僕たちにとっては、大きな希望でした。

月に1回通うことを決めた

家に着いて、三人でリビングに座りました。

妻が、息子に聞きました。

看護師ママ

「来月も、また行く?」

小学息子

「うん、行く」

看護師ママ

「毎月1回、行くことになるけど、大丈夫?」

小学息子

「うん、大丈夫」

息子は、はっきりと答えました。

僕は、その様子を見ながら安心しました。

息子が、自分から「行く」と言ってくれた。

それは、支援センターが息子にとって安心できる場所になったということだと思いました。

担当スタッフは、息子に言っていました。

「ここでは、何を話してもいいんだよ」

「学校のこと、友達のこと、家のこと、何でも」

「嫌なことも、楽しいことも、全部話していいんだよ」

その言葉が、息子の心に届いたんだと思います。

僕たち親も、月に1回、支援センターに通うことにしました。

息子の様子を報告して、担当スタッフからアドバイスをもらう。

それは、僕たちにとっても心強いことでした。

「一人で抱え込まなくていい」

そう思えました。

妻も、同じ気持ちだったと思います。

看護師ママ

「これで、少し変わるかもしれない」

妻は、そう言いました。

僕も、頷きました。

精神科OTパパ

「うん。期待しすぎちゃダメだけど…でも、前に進めそうな気がする」

息子は、リビングでゲームを始めていました。

その様子は、いつもと変わらないように見えました。

でも、少しだけ、表情が明るくなっているように感じました。

「話したら、少しスッキリする」

その言葉が、僕の心の中で繰り返されていました。

息子が、自分の気持ちを言葉にできる場所ができた。

それは、僕たち家族にとって、大きな一歩でした。

専門機関に頼ることは、弱さじゃない

「一人で抱え込まなくていい」という気づき

発達障がい者支援センターに行って、僕は気づきました。

「一人で抱え込まなくていいんだ」

今まで、僕たちは全部自分たちで何とかしようとしていました。

精神科OTパパ

親なんだから、自分たちで何とかしなきゃ
他人に頼るのは、親として情けない

そんな思いがありました。

スクールカウンセラーには相談していましたが、それでも「基本的には自分たちで何とかしなきゃ」という気持ちが強くありました。

でも、支援センターに行って、担当スタッフと話をして、考えが変わりました。

精神科OTパパ

頼っていいんだ
助けを求めていいんだ

専門機関に頼ることは、弱さじゃない。

それは、息子のために、そして自分たちのために、必要なことなんだと気づきました。

妻も、同じことを感じていました。

その日の夜、妻が言いました。

看護師ママ

「今日、行って良かったね」

僕も、頷きました。

精神科OTパパ

「うん。もっと早く行けば良かったかもしれない」

妻は、少し泣いていました。

看護師ママ

「私、ずっと一人で抱え込んでた気がする」
「毎日学校に一緒に行って、でも誰にも相談できなくて…」

精神科OTパパ

「これからは、一人じゃないよ」
「スタッフも、一緒に考えてくれるって言ってた」

看護師ママ

「うん…そうだね」

第三者の存在が、息子の心を軽くした

息子にとっても、支援センターは大切な場所になりました。

親でもなく、学校の先生でもない。

第三者の存在が、息子の心を軽くしたんだと思います。

僕たちには、息子は「わかんない」としか言いませんでした。

「何が怖いの?」と聞いても、「わかんない」。

「何が嫌なの?」と聞いても、「わかんない」。

でも、担当スタッフには、少しだけ話せました。

「朝になると怖くなる」

「ママと一緒に居たら、ちょっと大丈夫になる」

それは、初めて聞いた息子の言葉でした。

親には言えないことも、第三者には言えることがあるんだと気づきました。

それは、息子が親を気遣っているからかもしれません。

小学息子

パパとママを心配させたくない
これ以上迷惑をかけたくない

そんな思いがあったのかもしれません。

でも、担当スタッフには、そういう気遣いをしなくていい。

だから、少しだけ本音を話せたんだと思います。

息子にとって、自分の気持ちを言葉にできる場所ができた。

それは、本当に大きなことでした。

親だけで解決しようとしなくてよかった

今振り返ると、親だけで解決しようとしなくてよかったと思います。

もし、あのまま僕たち親だけで抱え込んでいたら、どうなっていたかわかりません。

息子の状態は、日に日に悪化していました。

僕たち親も、限界でした。

でも、支援センターという場所ができたことで、少し状況が変わりました。

息子には、話を聞いてくれる人ができた。

僕たち親にも、相談できる人ができた。

「一人じゃない」

その感覚が、僕たちを支えてくれました。

専門機関に頼ることは、決して弱さではありません。

それは、子どものために、そして自分自身のために、必要なことです。

もし、今この記事を読んでくださっている方の中で、一人で抱え込んでいる方がいたら、ぜひ助けを求めてください。

スクールカウンセラー、教育相談、発達障がい者支援センター、児童相談所、心療内科。

相談できる場所は、たくさんあります。

「自分たちだけで何とかしなきゃ」と思わなくていいんです。

助けを求めることは、前に進むための大切な一歩です。

僕たちも、その一歩を踏み出しました。

そして、その一歩が、これからの道を少しずつ明るくしてくれました。

【まとめ】助けを求めることが、前に進む一歩になった

人生に正解なんてない

小学1年の冬。 息子の状態は、日に日に悪化していました。

毎朝泣き、毎晩泣きわめく。

お風呂にも入れない、食事も取れない。

「このままでは、この子の心が持たない」

僕たちは、限界を感じていました。

そんな時、児童クラブの先生が紹介してくれました。

「発達障がい者支援センターっていうところがあるんですけど、相談してみませんか?」

僕たちは、藁にもすがる思いで相談に行きました。

当日、息子は玄関の前で足が止まりました。

小学息子

「ちょっと待って」
「なんか怖いな」

5分ほど、立ち止まりました。

でも、息子は自分で決めました。

小学息子

「うん…行く」

担当してくれたのは、50代くらいの男性スタッフでした。

優しく息子に話しかけてくれて、息子の言葉を一つ一つ丁寧に受け止めてくれました。

否定も、批判もしませんでした。

息子は、初めて自分の気持ちを少しだけ言葉にしました。

小学息子

「朝になると怖くなる」
「ママと一緒に居たら、ちょっと大丈夫になる」

僕は、その様子を見ながら驚いていました。

今まで、僕たちには「わかんない」としか言わなかった息子が、少しだけ言語化していました。

担当スタッフは、僕たち親の話も、じっくりと聞いてくれました。

「お二人とも、本当に頑張ってこられたんですね」

その言葉に、僕は救われた気がしました。

帰りの車の中で、息子が言いました。

小学息子

「話したら、少しスッキリする」

その言葉を聞いた瞬間、僕は驚きました。

息子が、「スッキリする」と言った。

それは、長い間聞いたことがない、前向きな言葉でした。

僕たちは、月に1回、支援センターに通うことを決めました。

息子が、自分の気持ちを言葉にできる場所ができた。

僕たち親も、相談できる人ができた。

「一人じゃない」

そう思えました。

専門機関に頼ることは、弱さじゃない。

それは、子どものために、そして自分自身のために、必要なことです。

感じ方や変化の出方は、お子さんによって違うと思います。

僕たちにとっては、助けを求めることが前に進む一歩になりました。

※この記事は、一つの家族の体験談です。医療的な助言や指導ではありません。すべての方に同じ結果を保証するものではありません。お子さんの状況に応じて、必要な場合は専門機関(スクールカウンセラー、教育相談、医療機関など)にご相談ください。

【次回予告】

発達障がい者支援センターで、僕たちは大きな一歩を踏み出しました。

息子も、「話したら少しスッキリする」と言ってくれました。

そして、担当スタッフから、もう一つ提案がありました。

「子ども対象の心療内科を受診してみませんか?」

心療内科。

その言葉を聞いた時、僕は少し戸惑いました。

でも、息子のためなら、何でもやってみようと思いました。

次回は、子ども対象の心療内科を受診することになった経緯について書きます。

▼次の記事
 子ども対象の心療内科を受診することになった

▼前回の記事
 小1冬:「このままではこの子の心が持たない」と思った瞬間

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発達障害者支援センターを紹介された

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この記事を書いた人

精神科OTパパのアバター 精神科OTパパ 精神科デイケアセンター(センター長)

精神科作業療法士18年×不登校経験者の父。息子の5年間の不登校を、看護師の妻と乗り越えました。中学生になった息子は、現在生徒会に入り活躍中。専門家でも無力だった体験を赤裸々に。同じ悩みを持つ親御さんへ。

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