小学1年の冬。
毎朝、泣きながら学校に行く息子。
毎晩、泣きわめく息子。
お風呂にも入れない日が何度もあり、食事もほとんど取れない。
息子の様子は、日に日に悪化しているように見えました。
僕たちは、その姿を見ながら、ある思いが強くなっていきました。
精神科OTパパこのままでは、さらに苦しくなるのではないか
息子が助けを求めているようなサイン。
僕たちは、それにようやく気づき始めていました。
この記事では、「このままでは、この子の心が持たない」と心底思った瞬間と、その時の僕たち夫婦の気持ちについて書きます。
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- 精神科病院で作業療法士18年目
- 現在、精神科デイケアセンター長
- 息子(長男)の5年間の不登校(小1~小5)で、親である僕と妻が”どのような悩みを抱き”、”対立し”、”息子にヒドイことをしてきたか”その経過を発信
- 息子の心と体が限界に達していたサイン
- 「このままでは、この子の心が持たない」と心底思った瞬間
- 「学校なんてどうでもいい」と思い始めた僕の気持ち
- 「本人が行きたいと言っている」という妻との意見の違い
- 息子の心を守ることが最優先だと気づき始めた時期
息子の心と体が限界に近づいているように見えた


毎朝泣き、毎晩泣きわめく日々
息子の一日は、涙で始まり、涙で終わっていました。
朝、起きると、息子は不安そうな顔をしています。



「学校、行きたくない!」
その言葉から、一日が始まります。
妻と一緒に車で学校へ向かっても、駐車場から降りられない。
降りても、校舎まで進めない。
教室まで2時間かかる。
その間、ずっと泣いています。
そして、夜。
20時頃になると、また泣き出します。



「明日学校嫌だー!」
何時間も泣き続けて、体力を使い果たして、ようやく眠る。
朝も夜も、学校のことで頭がいっぱい。
息子には、安らげる時間がほとんどありませんでした。
お風呂にも入れない、食事も取れない
泣きわめく息子は、日常の生活ができなくなっていました。
お風呂に入れない日が何度もあった。
食事も、ほとんど取れない日が続いた。
夕食の時間になっても、息子は首を横に振ります。



「お腹空いてない」
不安で、食欲もなくなっていました。
妻は、何とか食べさせようとしました。



「一口だけでも」
でも、息子は食べられませんでした。
体重も少し減っていたように思います。
小学1年生の子どもが、こんなに苦しんでいる。
その現実を、僕たちは目の当たりにしていました。
日に日に悪化していく息子の様子
息子の様子は、日に日に悪化していきました。
最初の頃は、朝だけ泣いていました。
でも、今は夜も泣く。
最初の頃は、何とかお風呂に入れていました。
でも、今は入れない日が増えてきた。
最初の頃は、食事も取れていました。
でも、今はほとんど食べられない。
どんどん、息子のつらそうな様子が増えていきました。



このままでいいのか
その疑問が、僕たちの中で大きくなっていきました。
息子が落ち着いていられる時間も、どんどん短くなっていきました。
学校が終わってから19時頃までの数時間だけ。
それ以外は、不安そうな時間が多くなっていました。



この子は、いったいどこまで追い詰められているんだろう…
そう思いました。
「このままでは、この子の心が持たない」と思った瞬間
泣き疲れて眠る息子を見ていた時
ある夜のことでした。
いつものように、息子は20時頃から泣きわめいていました。



「明日学校嫌だー!」
「行きたくない!」
妻が、必死に息子を抱きしめています。
僕は、次男をあやしながら、その様子を見ていました。
21時、22時。
時計の針が進んでも、息子の泣き声は止まりませんでした。
そして、23時を過ぎた頃。
息子の泣き声が、徐々に小さくなっていきました。
体力を使い果たして、妻の腕の中で眠りました。
妻は、そっと息子をベッドに運びました。
僕も、一緒について行きました。
息子の顔は、涙でぐちゃぐちゃでした。
でも、眠っている顔は、穏やかでした。
その顔を見ていた時、僕は思いました。
「このままでは、この子の心が持たない」
心底そう思った瞬間
その瞬間、はっきりとわかりました。
息子は、限界に近づいているように見えました。
心も、体も。



このまま学校に行かせ続けたら、息子の心がさらに深く傷ついてしまうのではないか
そう、心底思いました。
息子が寝た後、僕と妻はリビングに戻りました。
二人とも、言葉がありませんでした。
しばらく、沈黙が続きました。
そして、僕が口を開きました。



「このままじゃ、ダメだよね」
妻も、うなずきました。



「うん…」
妻の目には、涙が浮かんでいました。



「あの子、もう限界だよ」
僕は、そう言いました。
妻も、泣きながら言いました。



「わかってる…わかってるんだけど…」
僕たちは、二人とも泣いていました。
息子のことを思うと、涙が止まりませんでした。
「これは、もう普通じゃない」という気づき
僕たちは、気づいていました。
「これは、もう普通じゃない」
普通の「学校に行きたくない」というレベルではない。
息子は、心と体が悲鳴を上げている。
SOSを発している。
それに、ようやく気づきました。
毎朝泣く。
毎晩泣きわめく。
お風呂にも入れない。
食事も取れない。
体重も減っている。
これは、これまでとは明らかに違う状態に感じました。
でも、僕たちは、それまでずっと「何とかして学校に行かせなきゃ」と思っていました。



みんな行ってるんだから
小学生なんだから、学校に行くのが当たり前
そう思い込んでいました。
でも、違いました。
息子にとって、今の状態で学校に行くことは、さらに負担をかけることになるのではと感じました。



今の状況で、学校に行かせることが正しいことなのか
その疑問が、僕たちの中で大きくなっていきました。
「学校なんてどうでもいい」と思い始めた僕
学校に行くことが、そんなに大事なのか
僕は、自問自答していました。



学校に行くことが、そんなに大事なのか
確かに、学校は大事だと思っています。
勉強も大事。
友達も大事。
社会性を身につけることも大事。
でも、それは息子の心を犠牲にしてまで、守るべきものなのか。
その疑問が、僕の中で大きくなっていきました。
息子は、毎日苦しんでいます。
朝も、夜も。
学校のことで頭がいっぱいで、他のことが何もできない。
そんな状態で、学校に通わせる意味があるのか。
「ないんじゃないか」
僕は、そう思い始めていました。
息子の心の方が、もっと大事じゃないか
僕は、思いました。
学校よりも、もっと大事なものがあるんじゃないか。
それは、息子の心です。
息子の心が深く傷ついてしまったら、取り返しがつかない。
でも、学校のことは、後からでも何とかなるんじゃないか。
そう思い始めていました。



学校なんて、どうでもいい
僕は、そう思うようになっていました。
息子が苦しむくらいなら、学校に行かなくてもいい。
家で過ごしてもいい。
勉強は、家でもできる。
友達は、学校以外でも作れる。
そう思いました。
でも、その考えを妻に言うと、妻は首を横に振りました。



「でも、本人が『学校に行きたい』って言ってるよ」
その言葉に、僕は何も言えませんでした。
その疑問が大きくなっていった
それでも、僕の中では、その疑問が大きくなっていきました。



学校に行くことが、本当に正しいのか
息子は、確かに「学校に行きたい」と言っていました。
「みんなと一緒にいたい」とも言っていました。
その気持ちは、わかります。
でも、実際には行けない。
行こうとすると、強い抵抗を示しているようでした。
その矛盾の中で、息子は苦しんでいました。
「行きたい」という気持ちと、「行けない」という現実。
そのギャップが、息子をさらに苦しめていました。
だったら、いっそのこと、学校に行かないという選択肢があってもいいんじゃないか。
僕は、そう思い始めていました。
でも、妻は違いました。
妻との意見の違い—「本人が行きたいと言っている」


「無理させない方がいい」という僕
僕は、妻に言いました。



「もう、無理させない方がいいんじゃないか」
「学校は、休ませよう」
妻は、黙っていました。
僕は、続けました。



「あの子、毎日苦しんでるよ」
「さらに苦しくなってしまう」
妻も、わかっていました。
息子が苦しんでいることを。
毎日、一緒に学校に行っている妻が、一番わかっていました。
でも、妻は言いました。
「でも…」
「本人の気持ちを尊重すべき」という妻



「でも、本人は『学校に行きたい』って言ってるよ」
妻は、そう言いました。



「『みんなと一緒にいたい』って」
「その気持ちを、無視していいの?」
僕は、答えられませんでした。
確かに、息子は「学校に行きたい」と言っていました。
朝、「今日は学校休む?」と聞いても、息子は首を横に振ります。



「行く」
そう言います。
泣きながらでも、「行く」と言います。
その気持ちを、無視していいのか。
妻の言うことも、わかりました。
でも、僕は思いました。
「行きたい」と言っても、実際はスムーズには行けず、負担が大きすぎる。
行こうとすると、心と体が拒否する。
それなのに、無理やり行かせることが、本当に本人の気持ちを尊重していることになるのか。
どちらが正しいのかわからなかった
僕と妻は、意見が分かれました。
「無理させない方がいい」という僕。
「本人の気持ちを尊重すべき」という妻。
どちらが正しいのか、わかりませんでした。
夜、二人で何度も話し合いました。
でも、答えは出ませんでした。



「でも、あの子の様子を見てると、もう限界だよ」



「わかってる。でも、本人が『行きたい』って言ってるのに、親が『行くな』って言っていいのかな」
僕たちは、堂々巡りでした。
どちらの意見も、間違っていないと思いました。
でも、どちらが正解なのかも、わかりませんでした。
息子のことを思えば思うほど、答えが見えなくなっていきました。
そして、僕たちは気づきました。
「もう、自分たちだけでは、答えが出せない」
誰かに、助けを求めなければならない。
そう思い始めていました。
息子の心を守ることが最優先だと気づき始めた
「学校に行くこと」よりも「心を守ること」
僕と妻は、意見が分かれていました。
でも、一つだけ、共通していることがありました。
「息子の心を守らなきゃいけない」
その思いは、二人とも同じでした。
「学校に行かせる」か「休ませる」か。
その方法論は違っても、目的は同じ。
息子の心を守ること。
それが、最優先でした。
僕たちは、少しずつ気づき始めていました。
「学校に行くこと」よりも、「心を守ること」の方が大事だと。
学校は、後からでも何とかなるかもしれない。
でも、心が深く傷ついてしまったら、取り返しがつかない。
その思いが、僕たちの中で大きくなっていきました。
二つの思いが揺れ動いていた時期
でも、正直に言えば、完全に割り切れたわけではありませんでした。
「何とかして学校に行かせなきゃ」という思いも、まだ残っていました。
「学校に行くのが当たり前」
「みんな行ってるんだから」
「このままじゃ、この子の将来はどうなるんだろう」
そんな不安も、消えませんでした。
この時期、僕たちの心の中では、二つの思いが揺れ動いていました。
「学校に行かせたい」という思い。
「息子の心を守りたい」という思い。
その二つが、ぶつかり合っていました。
朝になれば、「今日こそは、スムーズに学校に行けるかもしれない」と期待する。
でも、夜になれば、「もう、無理させない方がいいんじゃないか」と思う。
その繰り返しでした。
妻も、同じでした。
毎日、息子と一緒に学校に行っている妻。
一番近くで、息子の苦しむ姿を見ている妻。
その妻も、揺れ動いていました。
「本人が『行きたい』って言ってるから、付き添う」
でも、心の中では、「これでいいのかな」と不安に思っていました。
僕たち夫婦は、毎晩泣きながら話し合いました。
「どうすればいいんだろう」
その問いに、答えは出ませんでした。
「もう、自分たちだけでは無理だ」という気づき
「もう、自分たちだけでは無理だ」
誰かに、助けを求めなければならない。
専門家の意見を聞かなければならない。
そう思い始めていました。
スクールカウンセラーには、すでに相談していました。
でも、特に大きな進展はありませんでした。
「他に、相談できるところはないのか」
僕たちは、必死に情報を探していました。
そんな時、児童クラブの先生が、僕たちに声をかけてくれました。
息子の様子を、ずっと心配してくれていた先生でした。
「発達障がい者支援センターっていうところがあるんですけど、相談してみませんか?」
その言葉に、僕たちは飛びつきました。
藁をもすがる思いでした。
「お願いします」
僕たちは、そう答えました。
【まとめ】息子の心を守る—その思いが芽生え始めた
小学1年の冬。
毎朝泣き、毎晩泣きわめく息子。
お風呂にも入れない、食事も取れない。
息子の様子は、日に日に悪化していきました。
僕たちは、泣き疲れて眠る息子を見ながら、思いました。
「このままでは、この子の心が持たない」
その瞬間、はっきりとわかりました。
息子は、限界を超えようとしている。
僕は、思い始めていました。



学校なんて、どうでもいいんじゃないか
息子の心の方が、もっと大事じゃないか。
でも、妻は言いました。



「本人が『学校に行きたい』って言ってる」
僕たちは、意見が分かれました。
「無理させない方がいい」という僕。
「本人の気持ちを尊重すべき」という妻。
どちらが正しいのか、わかりませんでした。
でも、一つだけ共通していることがありました。
「息子の心を守らなきゃいけない」
その思いは、二人とも同じでした。
僕たちは、少しずつ気づき始めていました。
「学校に行くこと」よりも、「心を守ること」の方が大事だと。
この時期、僕たちの心の中では、二つの思いが揺れ動いていました。
「学校に行かせたい」という思い。 「息子の心を守りたい」という思い。
完全に割り切れたわけではありませんでした。
でも、徐々に、後者の思いが強くなっていきました。
「もう、自分たちだけでは無理だ」
僕たちは、助けを求めることを決めました。
この記事を読んでくださっている方の中には、今まさに同じ状況にいる方もいるかもしれません。
「学校に行かせるべきか」「休ませるべきか」で悩んでいる方。
お子さんの心を守りたいけど、どうすればいいかわからない方。
その辛さは、経験した人にしかわかりません。
でも、あなたは一人じゃありません。
僕たちも、同じ経験をしました。
一人で抱え込まず、信頼できる人や専門機関に相談することも選択肢の一つかもしれません。
※この記事は、一つの家族の体験談です。医療的な助言や指導ではありません。お子さんの状況に応じて、必要な場合は専門機関(スクールカウンセラー、教育相談、医療機関など)にご相談ください。


【次回予告】
「もう、自分たちだけでは無理だ」
僕たちは、助けを求めることを決めました。
児童クラブの先生が紹介してくれた「発達障がい者支援センター」。
藁をもすがる思いで、僕たちは相談に行きました。
そこで出会った担当スタッフは、息子にも僕たち親にも親身になって話を聞いてくれました。
そして、担当スタッフから、子ども対象の心療内科の受診も促されました。
次回は、発達障がい者支援センターを紹介され、藁にもすがる思いで行った時のことについて書きます。
▼次の記事
発達障がい者支援センターを紹介され、藁にもすがる思いで行った
▼前回の記事
小1冬:夜20時から泣きわめく息子:「明日学校嫌だー」
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